第13章−6


植物園。――あの、工事した温室。
『…風は変わった。種を撒きます』
ランシーンさんは言った。
『珍しいでしょ。滅多に外出しないんですよ、私は』
『…あなた、手伝いたいですか?』
部長とJJさんがいた、帰りに会った。
あたしは、部長たちはあんな所で一体どんな任務だったのかと――

「ぎゃー!!助けてー!!」
叫んで、とっさに車のドアに手をかけたが、内側からは開かないようになっている。
「ゆーーかいでーーす、おまわりさーーん、もごっ!!」
ディーノくんがいきなりあたしの顔を薔薇ではたいた。
正確に言うと、突然ディーノの手にした薔薇がにょきっと伸びて、みっしり花弁の詰まった花があたしの顔を押さえつけ、ぼふっと口を塞がれた。大声を出すなと言うことだろう。
「何するんです!?っていうか何その叩き方!?新しいね!?」
薔薇で人ひっぱたく人、初めて見たよ。さすがお金持ち。
「静かにしてくれないか」
ディーノはイライラしたように言った。
「そんな風に騒ぐと言うことは、つまり、心当たりはあるんだね」
「…………」
あります。
たった今、言われて思い当たりました。



車は工場と古い倉庫が立ち並ぶ海沿いの地区へと滑り込む。
水路のほとりの、開けて人気のない辺りで止まった。
ディーノが言った。
「降りてくれ」
「…………」
あたしはぎくしゃくと車を降りて周囲の様子を見渡した。
どの辺りまで来たんだろう。この川もイーストリバーなのだろうか。対岸の敷地には石油化学のコンビナートが見える。鉄骨の骨組みで補強された煙突がいくつも並び、勢いよく炎を吹き上げている。
なぜ、こんな所に呼び出されてしまったのでしょう。
沈められたりしないよね。びくびくしてたら、横から声がかかった。
「よう。来たな」

シロンさんが腰に手を当てて立っていた。
なるほど。あたしのことをほとんど知らないディーノくんが、あたしと話をしようなんて思いつくわけもなく。
「あたしを呼んだの、シロンさんだったんだ…」
「そうゆうこと」

「…一人なんですか?シュウは?」
肩をすくめてシロンさんが答える。
「話があるって。言ったろうがよ」
沈んで、どこか気だるげな表情。
「ふーん…。ハルカ先生には相談しづらいですか」
「うるせーな」

車を帰したディーノがこっちに歩いてくる。胸ポケットに刺した薔薇を抜き、高く掲げた。
掲げた薔薇はしゅるっとタリスポッドに姿を変える。どうやってんだろう、あれ。
「リボーン!」
ディーノくんが叫んだ。つられてあたしも、思わず叫んだ。
「ぎゃーーっ!!」
火属性のエフェクトが発動し、ソウルドールが赤々と照り輝く。
おもちゃと違って、吹き上がるのはリアルな熱気だ。離れたこっちにまで灼熱の余波が届き、あたしの頬を炙る。

頭を抱えて縮こまったあたしに、シロンさんが突っ込んだ。
「びびりすぎだろ…。何だよ、ぎゃーって」
「だ、だって、火が。…」
シロンさんはウインドラゴンだから別にいいんだろうけど、あたしは前回、大変恐ろしい思いをしました。

特に炎がこっちに飛んできたりとか、ないみたい。そろそろと腕をどかして、向こうを覗いてみる。目を見張った。
以前は巨大な炎の塊だった。
今は――ちょっと見ない間に、すっかりしゅっとした感じになった。まだめらめらと燃えてはいるが、そこは竜の翼としてある部分のようだ。まとった熱気のせいで輪郭がゆらいで見えはするもの、はっきりと目に見える姿になっている。
額と鼻先から角を生やした、筋肉質で鋭い目つきのドラゴン。体格はシロンさんと同じくらい。自分の太い尻尾にもたれるような姿勢で立って、腕組みしていた。
ディーノが告げる。
「グリードーだ」
「えーっと。こんにちは、グリード−さん…」

「おう、こんちわぁ」
火の竜が喋った。
しゃがれて、焼けついたみたいにざらざらした、不思議な声をしている。
「いつかは迷惑かけたなぁ。あの時の俺は、まだ完全に目覚めてなくてよお」
「そ。そうだったんですかー…」
グリードーさん。何だか普通の人っぽい。
初対面の印象は激烈に凶悪だったけど、今も見た目は怖いけど、喋ると、何だかいい人っぽい。

「で…、ウインドラゴンは、何でアンタを呼んだんだ」
グリードーさんがあたしを見下ろした。その足元ではディーノが厳しいまなざしをこちらに向けている。
「そうだよ、何の話をするって言うんだ。この子はダークウィズカンパニーの社員じゃないか」
たじろいで、振り向けば、
「――こいつがダークウィズカンパニーの社員だから、だ」
シロンさんもやっぱりあたしを見下ろしていた。
「お前んとこのさあ…誰なの、あいつ。ワル山ワル夫。うちのマックに何してくれんの??」
竜二頭に見下ろされる圧迫感かつ、圧倒的アウェイ感。

「………、……」
自然と後ずさりながら、いつものように、ごめんなさい、と言葉が出かけた。
でも、謝ってどうするんだろう。
起こったことは多分、ただ口で謝って済むようなことじゃない。もうしないって言うこともできない。
「…あの人はランシーンさんです」
あたしは下を向いた。
「出かけるって言うから。あの日はあたしもレール運ぶのとか、手伝いました」
そうやってあの日、ランシーンさんはあの温室の中にマックさんを呼び入れたのだ。部長たちを使って。確かテレビで、そういう話だった。
「レール?レールって、何だよ」
「牽引すんの。シロンさん、あたしは仕事でやったことを謝るつもりはないです」
こしこしと手で顔をこする。
「謝るくらいだったら最初から、DWCの社員でなんかいるなよって話だし。…」

気付いていたら止められたとは思わない。
あたしはただの人間だ。ランシーンさんに逆らえるほど偉くもない。
人には色んな立場があって、意見や考え方が違って、その状況をひっくり返す魔法みたいな力は、あたしの中にはない。自分が生きるか死ぬかって問題が発生しそうなことさえつい最近まで分かってなくて、分かったところで何もできずにこうしてここにいるわけで。

―――だけどやっぱり、どうして気付かなかったんだろう。



頭の上から質問の声が降ってくる。
「『ウインドラゴンならダークウィズカンパニーにもいる』と、前、言ってたよな。それが、あいつか」
「そんなこと言いましたっけ。そうです、その…ワル山さんていうのが、ランシーンさんのことなら」

「だが…レジェンズウォーの歴史上、ウインドラゴンは常にただ一体しか存在しないはずだ」
いつになく重々しく、シロンさんは言った。
「二頭のウインドラゴンなんざ、およそ世界に存在しちゃならねえ――って。レベルでな。だったらどういうことなんだ…俺もあいつもウインドラゴンか?それともどっちかニセモノか?」
かっこいいセリフを言うシリアスな表情が、胡散臭いほどさまになってる。
そしてどちらかと言えば胡散臭いのが勝つ。雰囲気で押して情報を聞き出したいのは、伝わるけどさ。
微妙な違和感。
あたしはじろじろとシロンさんを見上げた。
「……。それ、誰かに聞いたことまんま言ってるでしょ??」
「なっ、」
シロンさんはあからさまに動揺した。
「何で分かんだよ!?」
「当たり前じゃん!?」

これだからイケメンは困るよ。それで、申し訳ないあれこれはとりあえず横に置いておく気分になった。
今は聞けるだけのことを聞いておく。
「…植物園で何がありました?」

つまり、レジェンズウォーに関する何かしらが起きるとき、そのイベントにあたしが立ち会えてるって保証は全然ないわけだ――あたしはサーガでもなんでもないから、特にいなくてもイベントは起きる。当たり前と言えば当たり前。
ハルカ先生がレジェンズの追っかけをしてたとき、いつもギリギリ肝心なところを見れてなかったことを思い出す。
よく考えたら、同じ立場だ。下手を打つと、知らない間にイベントを逃しちゃって、レジェンズウォーが起きるその日になるまであたしだけが気付けない可能性だってある。
「……………」
シロンさんはあたしを見下ろし、目を細くした。
この人はあたしと一緒にハルカ先生の話を聞いた。だからあたしの態度にも怒らない。
謝って欲しいだけなら、こんな風に呼び出してないだろう。
「何から説明したもんだか。マックがな。…」
あたしたちが共通して戦わなければならない問題は今の時点で目に見えて存在する敵ではなく、これから起こるレジェンズウォーであり――そして本人がそうしたいかどうかは全く関係なく、その引き金を引くのがシロンさんだってこと。
なんてことをシリアスな気分で考えていたら、
「マッチョになってな」
「?」
いきなり話の方向を見失った。
シロンさんが難しい顔で付け加える。
「そしたら襟が伸びた」
「襟??洋服の、襟ですか?」
「他に何があんだよ。襟が伸びて。回転して…そしたら足から地面にめり込んで」
「シロンさん、ふざけてるんですか??」
「あぁん?こんな順番を追った説明ねえだろうがよ。頭が緑に光ってな」

言い合いになりそうになったところで、ざらざらした声が割って入った。
「…ガリオンだ」
グリードーさんは足を組み替え、より深く自分の尻尾に体重をかける体勢になった。
考え込んでいるようだ。
「俺の…古い友人なんだが。変な野郎がサーガを通して無理やり目覚めさせたもんで、サーガの肉体そのものが出現の媒体になっちまってるようだ」
「肉体が、出現の、媒体…ってことは、ええと…」
あたしは、グリードーさんの言葉を復唱しながら、どういうことか考える。
ディーノがうつむいた。
「マックは…大丈夫なんだろうか」
グリードーさんは顔をゆがめ、ふいとディーノから目をそらした。
「……。俺たちはこの世界に現れるべきではなかった」

あたしはぎょっとしてグリードーさんを見上げた。
シロンさんも意表を突かれたみたいで、目を見開いたのが見えた。
ディーノが声を上げる。
「何を言うんだい、グリードー!?」
グリードーさんはディーノを見ずに、ただ首を振った。
「俺たちの…俺の炎の力は、破壊しか生まない。ディーノ、お前も聞いていたはずだ。ガリオンの言う通りなんだよ。戦いが始まる…きっとお前を苦しめることになる」
グリードーさん。
いい人っぽいけど。
あたしが今まで会ったレジェンズの中で、一番ネガティブ。
そういえば、ファイアージャイアントさんの炎の中から現れたグリードーさんは、必死にサーガを呼びながら、ひどく苦しそうだった。苦悶の叫び…苦痛とか、絶望とか、やり場のない怒りとか、多分そういう種類のもの――もしかしたらそれは、今も変わらずこの場にあるのかもしれなかった。
炎の塊が密度を増して収斂し、はっきりグリードーさんの形になったように。あの場で荒れ狂っていた感情は凝縮されてグリードーさんの奥深く沈められ、グリードーさんの口調は、今はあくまでも静かだった。
ディーノが食い下がる。
「それだって僕は構わないよ!僕は…!」
「ディーノ…俺は、お前を犠牲にしたくはないんだ…!」

これはシュウやシロンさんとはまた別の方向で心配な二人ですね。
それにしても皆さん、全くあたしに何かを説明する気がないよね。

「お前さんの友人、ねえ…。アレが」
シロンさんがじろりと目を動かしてグリードーさんを見やった。
「頭のかたっそーーな、いけすかねーーやつだったぜ。てめーのサーガを踏み台にしてることも自覚できねー状態で、レジェンズとしての使命がどうの自覚がどうのと説教してくれたもんだ」

うなだれていたグリードーさんが顔を上げ、睨むようにシロンさんを見た。
「ガリオンは…」
考え考え、グリードーさんは言った。
「昔から語るヤツだった。誰より固い信念を持つ分、頭ごなしの言い方になるのも、昔からだ。その変わらない姿が、俺が俺であることを思い出させてもくれる…」
鋭い目つきの赤い瞳がじっとシロンさんに据えられている。
「あいつの怒りも苦しみも、理由のないものじゃない。俺には分かる。――けどよお。お前はどうなんだ、ウインドラゴン」

うーん。
グリードーさんはガリオンさんのことを友達だって言ったけど、シロンさんとは、そうじゃなかったんだろうね。あまり仲良くなかったんだと思う。
グリードーさんにとって何だかよく分からない危ういものがそこにあって、グリードーさんは今、微妙に離れた自分の場所から、その危険性を値踏みしている。そんな感じの距離を感じる、燃えるような視線。
突然話を振られたシロンさんは面食らった声を出した。
「えっ?俺が、何?」
その驚きように、グリードーさんははっきりと不審そうな表情を浮かべた。
「昔のお前は…、お前って昔からそういうヤツだったか?」
二頭の竜が視線を交わす。
「そうだったような気もする…違ったような気もする。何かが妙だ。ガリオンにはお前が分からなかった。…まだ覚醒が完全じゃないからか」
「さあなあ」
ぽかんとしてシロンさんは答える。
答えてみてから、自分の言いようがあまりにアホみたいに聞こえることに、シロンさん自身もたじろいだようだった。
「――俺は、昔のことは知らない…。ここで目覚める前のことは、全く記憶にないんだ」
「そうなのか」
淡々とグリードーさんは言う。
「目覚めたときに記憶を失っているのは、レジェンズにはそう珍しいことじゃないが。ウインドラゴンでも、そうなるものか。…」
「何?おたく、俺のこと疑ってんの?」
不良っぽくて態度の悪いシロンさん。任侠の人みたいな声で喋る、強面のグリードーさん。
二人が喋ると、やくざとチンピラの会話みたい。

そのとき、小さな呻き声がして、ディーノがかくりと地面にひざを突いた。
具合が悪いみたいだ。白い顔からさらに血の気がなくなって、額に汗が滲んでいた。
「どうしたの、ディーノくん?」
「う…」
立ち上がるのも辛そうで、そのまま両手を突いて地面にうずくまっている。
グリードーさんは体を屈めてディーノを覗き込むようにした。
「そろそろか。悪いが、俺はこれでカムバックさせてもらう」
「えっ、もう?」
ほとんどシロンさんと話してただけじゃん。思わず声を上げてしまった。
グリードーさんがじろりとあたしを見た。
「俺がリボーンし続けていると、サーガの体力を奪っちまうんだ」
元々グリードーさんは、あたしに事情を話す必要性を特に感じてないんだろう。

「僕は大丈夫だよ、グリードー…!」
「よせ、ディーノ。カムバックだ」
グリードーさんになだめられ、ディーノはよろよろと赤いタリスポッドを持ち上げた。
「カムバッ、ク…」



あたしはディーノくんの側に走り寄った。
「ねー、大丈夫?病院行こうか?」
「放っておいてくれ」
ディーノくんは弱々しくあたしの手を払いのける仕草をした。やっとのことで動かした手は、ふらふらしてて、あたしにかすりもしない。
「本当に、大丈夫だから…。以前に比べたら、平気でいられる時間は長くなってきているんだ…」
「いやいやいや。何言ってんの??」
以前はこれよりひどかったなんて聞かされたら、全然大丈夫な気がしないんですが。
助け起こして体重を支えると、ディーノは睨むようにあたしを見上げた。目だけが異様に光っている。
「大丈夫なんだよ。休めば直る」
「………、……」
本人が大丈夫だと言い張るからこそ痛々しい。
そりゃあグリードーさんだって心配するし、ネガティブにもなるだろう。

「サーガの体力を奪っちゃうって、どういうことです。もしかしてシロンさんもですか?」
首をひねってシロンさんを見上げると、
「…いや。俺は、そういうのはないな」
シロンさんは曖昧に答える。
まあそうだよね。そうじゃなきゃシュウが今頃大変だ。
ディーノが苦しそうに顔を歪めた。
「僕が…グリードーのサーガとして未熟だから…」
「いやいやいや。止めようよそういうの。グリードーさん、余計に心配するよ」
「………、……」
この子をここまで張りつめさせるものは何なのだろう。
「グリードーさん、ディーノくんのことすごく心配してるよ。あたしが見ても分かったよ」
あたしは言った。
あたしの言葉なんて、気休めにさえならないのかもしれなかった。

ディーノの体からふと力が抜けた。
かくりとあたしに重みがかかって、体を支えなおすついでに、あたしはディーノの口からこぼれた呟きをかろうじて聞き取った。
「………。返せって言われるかと思った」
「うん。何を?」
精一杯ディーノくんをなだめようと、あたしは優しい声を出す。
ディーノの動きが止まった。
「何をって。………」
苦しそうに喉に手が当てられる。もがくように動く手は、ひらひらした襟をくしゃりと握りつぶす。
「グリードーは。元々、君の会社の、……」
「…あっ」
ようやく言いたいことが分かった。
「ああ!そうでしたね。グリードーさん、元はうちのファイアージャイアントさんの火でしたね!」
そうでしたそういう問題もありました。いつかフォローしようとは思ってた。

ディーノがむっとした顔になった。
「君は忘れていたのかい」
「忘れるよ、そりゃ…だって今、そういう話全然してなかったじゃん」
あたしは答える。
薔薇グリードーさんも、ディーノの手の中、困惑しているのか、もぞもぞしている。
何が気に入らないのか、ディーノは更に食い下がってきた。
「どうしてそんな大したことないみたいに言うんだ」
「それは、ええと…それとこれとを、いっぺんに話されても困るって言うか…」

ディーノくんにとっては、大したことない、と言えることではなかったのかもしれない。ずっと気にしていたのだろうか。
…レジェンズ泥棒だって怒られて、ぶるぶる震えてた。
心配だ。ディーノくんのこの、何がしかにつけ否定的な言動の背後には、きっと色んな問題がある。いっぺんには片付けられないくらい、色んなこと。
だけど、だとしたら、あたしの言葉にだって意味はあるかもしれなかった。全面的に何かを解決することはできなくても、不安の中のある要素については、あたしの言葉で和らげることができる、かもしれない。
「――返してくれなんて誰も言わないよ。あなたの薔薇だよ」
「…………」
「ほんとそのことについては。気にしないで。ダークウィズカンパニーの社員が言うんです、安心してください」
ぐいぐい言って、ずり落ちる体を引っ張り上げる。
ディーノは、ふらつく上体をあたしに支えられながら、何とかその場に体育座りした。

シロンさんと目が合った。
「たまーに、アンタのこと当てにしてもいいような気がすんだよ。たまにな」
シロンさんはあやふやな口調で言った。
「たまにね」
あたしは答えて、考える。
色んな問題がある。それは、あたしもシロンさんもだ。不安になって、いっぱいいっぱいになって。
「そして閃きました。多分、一緒の話みたいになってるから良くない。植物園イベントがなぜ欝回なのか、一度整理をしてみましょう」


 BACK