第12章−9


あたしの動揺を分かっているのかいないのか、ハルカ先生は笑って遠くの空を見た。

「どうしてもやり遂げなくてはいけない仕事がある。ママとしばらくここを離れる――そう言ってパパは消えたの」
淡々とした声が言った。
長い金髪が、風に吹かれて揺れている。
「すっかり荷物をまとめてね。トランクを持ってた。もう10年前のことよ」

シロンさんが怪訝そうな顔をしている。
多分、シロンさんにとっても、ハルカ先生のこういうテンションは初めてなのだろう。

「その頃私は親元を離れて寄宿舎で生活していたから…休暇になって家に帰ったら、もう誰もいなかった。数回手紙が来たけれど、事情は全然分からないまま」
「…………、……」
両親の突然の失踪。
何も分からないまま取り残されたハルカ先生は、どんな思いでそれを受け止めたのだろう。
穏やかに語る声は、そのとき感じた全てを通り過ぎ、遠い過去のこととして受け入れているかのようだった。

「寂しくなかったと言えば、嘘になるけど。大好きなレジェンズを追いかけている限り、私はいつでもパパと一緒にいるんだって思って生きてきたの。いつかはパパとまた会える…パパと一緒にいるママとも、また会える」
穏やかに語るのは、ただ、誰よりもミーハーにレジェンズを愛する。
まるで邪心のない。
とびきり陽気なハルカ先生。
その横顔が張りつめていく。
「――ふふ。でも本当はそんなこと、最初から一度も信じてなかったのかもしれないわ!」
不意に壊れて、ハルカ先生は引きつった笑い声を立てた。

「パパは嘘をついてる。本当はずっと考えていたの。どうしてパパは姿を消さなくてはいけなかったのか、やり遂げなくてはいけない仕事って何なのか、……、10年前のあの時、ママに一体何があったのか」
咳き込むように喘ぐ。
すっかり血の気の失せた手が喉を押さえた。
「だって、そうでしょ?パパは荷物をまとめて出て行ったのに――ママの荷物はそのまま残ってた。そんなことって、ありえる?どうして??お気に入りの服もバッグも、全部家に置いたまま…」


『レジェンズを追いかけ続けていれば、いつか父にまた会えると思っていました』
あたしの社員手帳を見て、ハルカ先生は言った。
あのとき、全然嬉しそうじゃなかったのがとても気になってました。…喜べないわけだ。
ハルカ先生から見た失踪の状況は、あまりにも。

空気を読まないシロンさんが、険しい声で呟いた。
「殺人事件か」
「ちょっと、シロンさん」

「いいの。誰だってそう思うわ。私も。私は…!」
ハルカ先生は両手で顔を覆った。
「ダメな娘だわ。パパに限ってそんなはずはないって、信じることができなかった…」

ユルさんが行方不明になって10年。
父親はどこに行ったのか、母親に何があったのかを疑い続ける10年は、ハルカ先生にとってどんな年月だったのか。
…想像もしなかった。
それが、ハルカ先生から見たこの世界の物語。

「……。パパ、元気そうだったわ」
ぽつりと呟く。
「私が会いに来たのをとても喜んでくれた。…ママがどこにいるのか、どうしても聞けなかった」


「だ…大丈夫ですっ!!」
空気の重さに耐えられなくなって、あたしは声を張り上げた。
「大丈夫です、ハルカ先生!ラドさんは生きてます!ユルさんが殺したなどということは、決して!あっでも…あんまり大丈夫じゃないのかな…」
「おめーも思いっきり『殺した』言ってんぞ、おい」

空気を読まないシロンさんがあたしに突っ込みを入れて、何が面白かったのか、ハルカ先生は痙攣したように肩を震わせ、またひとしきり笑った。
「ふ…、ふふふふふ!本当におかしな子ね」
顔を上げる。
射るような目であたしを見た。
「だけど、あなたのおかげよ。少し、違う要素を考えられるようになったわ。だったら目指すものも変わる」

あたしを見つめながら、ハルカ先生はゆっくりと言った。
「『その者文明の黄昏時に現れ、幕を引く』――」
「…………」
「まるで舞台の筋書きね?登場するのはウインドラゴンのシロン。ブレイズドラゴンのグリードー。グリフィン、ガリオン。ビックフットのズオウ。ここニューヨークに現れる、風、火、土、水を司るレジェンズと、四人のサーガの子供たち。そして、――『レジェンズウォー』。私がこの前ようやく辿り着いた言葉を、あなたは既に知っていた」

物語に出てくる登場人物を並べるみたいにハルカ先生は言う。それは、物語の登場人物を並べるみたいに書き付けた、あたしの手帳の内容そのもので。
あたしが反応するより早く、シロンさんが唸った。
「…どういうことだ」

ハルカ先生は青白い顔でシロンさんを見上げた。
「シロンさん。あなたの正体が一体何なのか。調べてくれって頼まれてたわね」
「……。何か分かった、てーことか」

「レジェンズの目的…レジェンズウォー。戦争と、文明の崩壊。鍵となる、ウインドラゴンの翼」
ハルカ先生は淡々と呟き、首を振る。
「パパの研究ノートに残されていた言葉は断片的なものだったけれど、あなたのメモと突き合わせたら矛盾がない。だからパパが探していた、その同じものについて、あなたも知っていると考えるのが妥当ね」
しばらく考えてから、あたしは頷いた。
「ええ。…」

コンラッド博士のときも思ったのですが。
あたしは世界の運命について知ってるはずなのに、いざそのことが話題になったときにはなぜか相手じゃなくてあたしの方が動揺しちゃって、どうにも押され気味である。

「だとしたら、シロンさん――もうじきあなたは、特別な風を呼ぶ。『戦いの始まりを告げる風』。『レジェンズキングダム』が出現し、『レジェンズウォー』が始まる。レジェンズたちは地球を汚す人類を滅ぼすためにこの世界に蘇った存在であり、ウインドラゴンであるあなたは、彼らを率いて浄化の開始の合図をし、人間の文明に『幕を引く』のが使命なの」

よく整理された聡明な語り口で、ハルカ先生は、全部言った。

そうしてそれから、あたしを示して付け加える。
「その子が最初から知ってたわ」
「ええ。ええ…ええと…」
言っちゃった、全部。
割とあっさり。
こういう形の暴露に対して心の準備ができてなかったあたしは、 おろおろと、特に意味もなく、周りを見回した。探したところで助けてくれる人がいるわけでもない。
シロンさんは――腕組みしたまま、身じろぎもしない。

「人類を…滅ぼす、だと…」
食いしばった歯の間から、唸るような声が漏れた。
「オレが…それをするってのか?」

あたしが同じことを話したら、すんなり信じてもらえたかどうかは怪しいものだ。と、シロンさんを見上げながら、あたしは何となく考えた。
考えてたら、シロンさんは宙を睨んだまま八つ当たりみたいに手を動かして、あたしの頭をわしっと上から捕まえる。
「ぎゃっ!?」
「おいおいおい〜。いきなり何だよ。冗談きついぜ…、なあ?」
ことさらにガラの悪い、ほとんどふざけているような口調で、シロンさんは言った。
多分、そう努力して。
何てないことみたいに言えば、実際それが大したことじゃなくなるみたいに。
「最初から知ってただあ?何を。…一体、何を??」
隠し切れずにその声は変に上ずる。あたしの頭を掴む指にみしみし力が加わった。
「ごふっ!これは、とんだとばっちり…!」

そう、考えてみれば、この状況は悪くない。
ハルカ先生はシュウの先生で、シロンさんに調べごとを頼まれる立場で、ラスボスのユルさんの娘だ――ハルカ先生が世界の状況を理解してくれたら、レジェンズウォーを止めるのにこれほど心強い味方はいないはず。

「おそらくパパは、10年前にそのことを知った。DWCを作ることで人間社会に足場を築こうとするランシーンに手を貸し、レジェンズたちに協力するふりをしながら、パパ自身は『闇のサーガ』となってレジェンズたちを滅ぼそうとしている…DWCは、そういう会社ね?」
「ええ。その通りだと思います…」
あたしはふと、リアルタイムで理解できなかった事情に思い当たって頷いた。
「協力するふり、…なるほど…」
ハルカ先生が不思議そうに目を上げてこちらを見る。
「なるほど…?」
「いえ。大変分かりやすい説明で助かります」

サスケさんはタリスポッドのことを、おとぎ話の生き物たちを「捕まえる」ものだと言った。そのことが、今更腑に落ちる。
多分本当にレジェンズたちを「捕まえる」ためのものなのだ。そしてそのことをランシーンさんは知らない。
ランシーンさんが、とても面倒くさがりだから。
自分でできることだって、何でも人にやらせようとする。
だから、ランシーンさんがレジェンズたちを「リボーンさせる」つもりでタリスポッドを作ろうとしても、実際に図面を作り作業をするのはそう頼まれたユルさんで…、そうやって、あの偉そうなランシーンさんが全てを仕切っているように見えるDWCで、ユルさんの計画は進んできた。
きっとそういうことなんだ。

ハルカ先生は爪を噛んだ。
「レジェンズウォーを止めるためにレジェンズを滅ぼそうとしている…それではうまく行かないということね。そうやってパパがレジェンズたちと敵対することで、結局、レジェンズたちとの戦いが起こってしまうことになる。戦争を止めるどころか、パパ自身が筋書きの一部になってる…」
「その通りです、ハルカ先生。あの、そしたら、ユルさんを止めてもらえますか」
「どうして私がそうすると思うの?」
「えっ?」
思わずたじろぎ、次の言葉につっかえる。ハルカ先生が顔を上げて、まともに目が合った。

今、何て言いました?
聞き間違いだろうか。

「あの…ハルカ先生なら、ユルさんだってきっと話を聞いてくれるだろうし。あたしは下っ端だから、CEOに会える機会がなくて…それに、もしかしたらユルさんは今、違うことを考えているのかもしれないと思うんです」
ハルカ先生はゆっくりあたしの言葉を繰り返した。
「…違うこと」
「ええ。レジェンズを滅ぼす筋書きの一部になるんじゃない、違うこと。…そっちをどうして止めちゃうことになったのか分からないけど」

会ったことがないから、あたしはユルさんがどんな人か知らない。
社員手帳の最初のページで、ポーズを決めて微笑んでいる写真を見るだけだ。
そこに載ってる社訓を知ってる。
子供のために。世界のために。自分のために。…そんな風に言える人が、根っから悪い人とは思えない。

あんな未来が来る前に、ユルさんを思いとどまらせることができたら。

「レジェンズバトルの新シリーズに、『螺旋の書』という企画があるようなんです。考えたのはユルさんじゃないかと思います。ユルさんは『光のレジェンズ』について何か知ってて…何かしようとしてるはず。…それと、ドリームランド・プロジェクトがどうなったか調べてもらえますか」
一生懸命、あたしは最近見つけたことを話した。
「なるほど。覚えておくわ。…」
ハルカ先生は爪を噛んだまま考え込んでいる。

何だろう、この感じ。
ハルカ先生が世界の状況を理解してくれたら、レジェンズウォーを止めるのにこれほど心強い味方はいないはず――だけど、何かが変だ。
今日のハルカ先生は、最初からあたしの全然知らない人みたいだった。

当惑しながら、ふと考える。
――もし、ユルさんを思いとどまらせることができたとしたら、ラドさんはどうなるんだろう?


ふー。
長い溜息が聞こえた。
シロンさんが重い空気を払いのけるように首を振る。
「何言ってるか、さっぱり分かんねーけどよ。…オレはそんなことしねーよ」

「シロンさん…」
ハルカ先生は眩しそうにシロンさんを見上げて微笑んだ。
「どうして、そう言えるの?」
「どうしてって。そんなくだらねーこと、誰がするかよ」

んーこの人はとりあえず今聞いたことを全否定することにしたみたいです。
そうやって自分を動揺から守ろうとしてる。
「地球がどうとか、人類がどうとか…オレ、そんなん一度も考えたことねーし。考えたこともないことを、しようとしてるって言われてもよ。ていうか、オレって、そういうキャラではなくない?…だろ?」
シロンさんはハルカ先生に顔を近づけ、イケメンボイスで囁いた。
「なあ…信じてくれよ。カワイコちゃん」
「シロンさん…」

感極まったハルカ先生の声を聞きながら、あたしはあんぐり口を開いた。
やだこの人。
イケメンでハルカ先生を篭絡して、話をうやむやにしようとしてる。

誘われるまま、ハルカ先生は静かに腕を伸ばしてシロンさんの鼻先に触れた。
「ええ。信じるわ…」
うっとりとした声が呟く。
「――あなたがシュウくんと出会ったことが、あなた自身の意志だと言えるならね」
「!!」
シロンさんがはっと身じろぎした。
思わず体を引く。

ハルカ先生は静かにシロンさんを見つめていた。かすかに目元を潤ませて。
「言えない、わよね?あなたの行動を決めるのはあなたの意志ではない。…だったらあなたが何を考えるかなんて、ほとんど意味を持たないのよ、シロンさん」
怖いくらいに綺麗な、あたしの知らない、美女の顔。

イケメンが押されている。
「信じてくれ、ハルカ」
シロンさんは呻くように言った。
「オレは、そんなことはしない。しないと約束する…それが、今のオレ自身の意志だ」
「できない約束なんかしないで!」
ハルカ先生が強い口調になった。
「何を根拠に?その今の意志をあなたが守れなかった場合、何十億人も死ぬのよ、あなたのせいで!あなたに殺されるの!」

シロンさんが目を見開いた。
辺りはしんと静まり返った。

「ごめんなさい、シロンさん。信じることはできないわ」
淡々とハルカ先生の言葉が落ちる。
「私、レジェンズが好き。今でもパパが大好きよ。…でも、10年前のあの日から何も信じたことはないの」

「…………、……」
絶句するシロンさんの横で、もしかしたらシロンさん以上の衝撃を受けて、あたしは凍り付いていた。
今、何て?
ハルカ先生、何て言ったの?
あたしはそんなこと、全然――

あたしの様子に気が付いたハルカ先生が、冷たく笑った。
「考えたことなかったんでしょ。…そういう顔してる」
あたしはようやく声に出して聞いた。
「……、死ぬ、…?」
「死ぬわ」
耳をふさぎたくなる言葉をハルカ先生は繰り返す。
「この地球に生きる何十億もの罪のない人々が、レジェンズウォーが起きれば死ぬわ」

言われてみればそうなのかもしれなかった。
考えないようにしていたのかもしれない。
そもそもレジェンズウォーっていうのが個人が考えられるスケールじゃなさすぎて、ただ漠然と、「全てが終わってしまう」感覚だけあった。
終わるというのは、死ぬってことか。

あたしはすがるように言った。
「文明が滅びるからって、…それで死ぬって決まったわけじゃ…」
レジェンズキングダムからはそういうところは見えなかったし、今まで会った誰も、人が死ぬなんて話をあたしにしなかった。
…それは、その人たちがレジェンズだったからだろうか。

「ビルや車や道路が消えて、便利な暮らしじゃなくなっても、皆が心を入れ替えて自然と共に生きて行けばいいかしら?――文明が滅びるって、そんな簡単なことだと思う?」

正直、ちょっとそういう話なんじゃないかって気がしてました。
「ほとんどの人間が死に絶えた後なら」
ハルカ先生は顎を引いてあたしを見つめる。
「生き残ったわずかな人間にとっては、そうかもね。単純に考えれば、そうなる前にほとんど死ぬわ」
どうも悲観的に過ぎるような気がする。
「…分かりません」
勇気を奮ってあたしは言い返した。
「どうして?ハルカ先生の言い方、まるで人間は文明がなくなったら死ぬしかないみたい…」

「……。人間って傲慢な生き物よね」
少しの間の後、ハルカ先生は独り言のように呟いた。
「自分たちがどうやって命を繋いでいるかを忘れるのは。傲慢だわ」
「そ、それは、あたしがゴーマンだってことですか」
「あなたは呑気で、私たちは自分がどうやって生きているのか考える必要がないくらい恵まれている、ってこと」
「…………」
「環境に負担をかけずに生産できる食料はどれくらいか知ってる?」
と、ハルカ先生は聞いた。
「地球の自然は、70億の人口を養えない。贅沢や快適さの問題じゃないの。文明がなければ、人間は飢えるのよ」

嘘でしょ。
そんな重い設定。

それは確かに、とても素朴な推測だった。
どうやったら違うって言えるのか、思いつかない。
「あたし…確かにあたしは、そこまで考えたことなかったけど…、……」
突然、全く別の嫌な予感に胸を突かれて、あたしは余計に何も言えなくなった。

嫌なことを思い出してしまった。
レジェンズのせいでシュウたちが危険な目にあうと考えたハルカ先生は、子供たちからレジェンズを遠ざけたい一心でランシーンさんと手を組み、敵役に回るのだった。
あれは、状況が分かってないゆえの暴走だった気がする。
今あたしの目の前にいるハルカ先生が、分かってないときと同じ道を辿ることはないだろう。
手に入れている情報と、そこから考えることが、全然違うから。だけど。

「まっ。現実味のない話よねぇ〜!」
そこでちょっとだけいつものように、ハルカ先生は笑った。
「考えたくないなら、気にしなくていいのよ。他人事だと思っていればいいわ。私だって、別にあなたを信じてるわけじゃない」

伝わってくるのは、怒りと拒絶の感情。

「他人事のわけないじゃないですか!確かに考えたことなかったけど!」
あたしはやけくそになって言った。
どうしてこんなにうまく行かないんだろう。
「あたしはレジェンズウォーを止めたいんです。止めたいんだから、起こった後どうなるかなんて考えませんよ!当たり前でしょ!」
言いながら、自分のこの言葉には何の意味もないと思った。
さっきのシロンさんと一緒だ。
認めたくないことを否定して、自分を守ろうとしてるだけ。
「起こらなければ大丈夫なんだから、……。ハルカ先生も、レジェンズウォーを止めるの手伝ってくれますよね??」
「………」
当然のようにハルカ先生は返事をしなかった。

「私は私のやり方で答えを見つけます。そう――それとも、例えば」
ついでのように呟いて、ハルカ先生は息を吐いた。
「こういう全てがあなたにとって、既にどこかで語られた物語なのかしら。レジェンズたちがおとぎ話に語られるように」


だから、他人事なのよ。


――バイクの音が去っていく。
路地を曲がって、後姿が見えなくなっても、あたしはしばらく馬鹿みたいに突っ立っていた。

シロンさんがぽつりと言った。
「おめーももう帰れや」
ぽふんと頭に手が置かれた。
正直、若干めそめそしていたことは隠し切れない。手で顔をこすって、あたしは頷いた。
「…うん」
「……。気ぃつけてな」

言われて、あたしはもうすっかり日が暮れていたことに気が付いた。


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